tape3


460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 04:20:52.48 ID:AyzoOKGm0

~第三篇~ 

――うどん屋 

律「また新作ができたんだ」 

純「新作?」 

紬「どんなの?」 

律「その名は……」 

律「夏限定冷やしうどん!」ババーン 

純「た、食べたいです!」 

紬「私も!」 

律「うむ、しばし待たれよ」 

澪「誰だよ」 

律「これだ!」ドン 

紬「まあ!」 

純「おおー!」 

律「食べてみてくれ」 




461:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 04:26:29.49 ID:AyzoOKGm0

純「いただきます!」 

紬「いただきまーす!」 

純「……」ズルズル 

紬「……」ズルズル 

純「んまい!」テッテレー 

紬「おいしいわ!」 

律「当たり前だ!」 

飛脚「ごめんよー」 

澪「あ、はい」 

飛脚「手紙届けにきたよー」 

澪「ありがとうございます」 



462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 04:33:17.72 ID:AyzoOKGm0
律「手紙?」 

澪「うん」 

澪「誰だろう?」ガサガサ 

澪「えーっと」 

澪「唯だ!」 

律「お、唯からか」 

紬「なんて書いてあるの?」 

澪「はい」 

『りっちゃん、澪ちゃんへ―― 

私がこの手紙を書いた3日後にうどん屋さんにいきます! 

今回は憂も一緒だよ! 

なんだか純ちゃんが前から憂に会いたがってたみたいだから、純ちゃんもよんでね! 

あずにゃんにも手紙を送ったんだけどこれるかな~? 

それでは! 

―― ○月×日 唯より』 



463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 04:38:08.15 ID:AyzoOKGm0

律「おお、唯にしては珍しく来ることを予告したな」 

澪「憂ちゃんもくるのか」 

純「もしかして唯先輩の妹さんですか!?」 

律「そうだよ」 

律「純ちゃんも来てって書いてるぞ」 

純「来ます!絶対来ます!」 

律「お、おう」 

純「いつですか?」 

律「この手紙の日付の3日後だから……明後日だな」 

純「わかりました!」 

紬「私も来るわ!」 



464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 04:40:41.71 ID:AyzoOKGm0

――唯が来る日 

律「そろそろ唯と憂ちゃん来るかなー」 

澪「梓も来れるのかな?」 

律「梓なら来るだろー」 

コンコン 

律「ほら、梓が来た」 

澪「え、どうして分かるんだ?」 

律「扉を叩く音でわかるよ」 

澪「へえ、すごいな」 



465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 04:43:54.30 ID:AyzoOKGm0

律「梓かー?」 

梓「はい、そうです」 

ガラガラ 

律「ほらな?」 

澪「うん」 

梓「どうして私だって分かったんですか?」 

律「実は私、超能力が使えるんだ」 

梓「へえ、すごいですね」 

律「えっへん」 

律「あ、扉開けっぱなしでいいよ」 

梓「あ、はい」 



466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:03:04.23 ID:AyzoOKGm0

梓「唯先輩と憂はまだですか?」 

律「まだだな」 

梓「憂と会うのは久しぶりなので楽しみです」 

澪「梓は憂ちゃんと仲いいからな」 

梓「はい」 

律「今日は純ちゃんとムギもくるんだ」 

梓「あー、純は憂に会いたがってましたからね」 

律「すっごい楽しみにしてたけど、どうしてかな?」 

梓「私にもわからないです」 

律「ふーん」 



467:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:08:10.40 ID:AyzoOKGm0

―――― 

唯「暑いね~うい~」テクテク 

憂「もう夏だね~」テクテク 

唯「こんな暑い日は氷菓子が食べたいね!」 

憂「お姉ちゃん、それ一年中言ってるよ?」 

唯「えへへ~」 

憂(お姉ちゃん可愛い!) 

唯「あずにゃんは来れるのかな~」 

憂「私も梓ちゃんに会いたいな」 

唯「憂はあずにゃんと仲良しだからね!」 

憂「うん!」 



468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:11:09.48 ID:AyzoOKGm0

―――― 

紬「こんにちはー♪」 

純「こんにちはー」 

律「お、ムギに純ちゃん」 

澪「一緒に来たのか」 

紬「そこで一緒になったの~」 

純「あ、梓も来てたの」 

梓「来てたよ」 

梓「憂もくるしね」 

純「そうだね!」ワクワク 



469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:11:53.71 ID:AyzoOKGm0

―――― 

憂「私に会いたがってる純ちゃんってどういう人?」 

唯「いい子だよ~」 

唯「純ちゃんと一緒にいると沢山美味しいものたべれるんだよ」 

憂「へえ~?」 

唯「あ、うどん屋さん見えてきた」 



470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:12:42.28 ID:AyzoOKGm0

―――― 

純「近くの村で猫またが出たって噂ですよ」 

律「へー」 

純「なんでも飼猫が化けたって話です」 

澪「ひっ……猫また……」ビクッ 

律「じゃあ梓もそのうち猫またに……」 

純「可哀想に……」 

梓「なりませんよ!?」 

梓「私人間です!」 

澪「梓が……猫またに……」ビクビク 

梓「なりませんって!」 

梓「澪先輩も本気で怖がらないでください!」 

澪「う、うん……」 



471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:13:46.67 ID:AyzoOKGm0

紬「でも梓ちゃんが化けた猫またなら怖くないわね」 

梓「だからなりません!」ガオー 

唯「りっちゃんおいーす」 

律「お、来たか」 

憂「みなさん、こんにちわ」ペコッ 

澪「いらっしゃい」 

紬「こんにちは、憂ちゃん」 

憂「こんにちは」 

唯「あずにゃんも来てくれたんだねー!」ギュッ 

梓「だから抱きつかないでください!」 

唯「あずにゃ~ん」スリスリ 

憂「梓ちゃん、久しぶりだね」 

梓「うん、久しぶり」グニグニ 



472:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:19:06.62 ID:AyzoOKGm0

梓「……唯先輩」グニグニ 

唯「なあに?」スリスリ 

梓「暑いです……」グニグニ 

唯「そうだね……」スリスリ 

梓「やめましょう……」 

唯「うん……」 

純「……」ジー 

憂「あ、もしかしてあなたが純ちゃん?」 

純「そうです」ジー 

憂「?」 

憂「私は平沢憂です、よろしくね」 

純(この子が……凄い天然の……) 



473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:23:41.10 ID:AyzoOKGm0

純「うん、よろしく!」 

梓「……?」 

純(よし) 

憂「なんだか私に会いたがってたって聞いたんだけど……」 

純「うん、会いたかった」 

梓(はっきり言っちゃった) 

純「そこでいくつか質問があるんだけど」 

憂「え、何?」 

純「好きな食べ物は?」 

憂「う~ん、お魚かな?」 

純「ふむ」 



474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:28:35.03 ID:AyzoOKGm0

純「趣味は?」 

憂「お料理かな?」 

純「へえ~……」 

純(なんか普通だなー……) 

純(そんなに凄い人でもないのかな) 

梓「憂って剣術も凄いよね」 

梓「あれも趣味とかなの?」 

憂「あれは趣味とかじゃないよー」 

梓「じゃあ誰かに習ってるの?」 

憂「ううん、習ったことはないよ」 

憂「和さんを見てちょっと学んだくらいかな」 



476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 05:33:58.03 ID:AyzoOKGm0

梓「ああー、あの人もすごいよね」 

梓「あの人に訓練してもらったの?」 

憂「訓練とかはほとんどしたことないよ?」 

梓「え、じゃあどうしてあんなに……」 

憂「なんだかね、お姉ちゃんを守らなきゃ!って思うと、勝手に剣が動くんだ」 

梓「へえ~……」 

梓(憂……それは危ないよ……) 

純「唯先輩の護衛でもしてるの?」 

憂「そんな大げさなものじゃないよ~」 

憂「でもお姉ちゃんに危害を加える人は私が天誅を下すんだ♪」 

梓「そ、そうなんだ」 

梓(あ、ちょっと寒気が) 

純(違う意味で凄い人だった……) 



478:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:00:31.49 ID:AyzoOKGm0

純「憂はこの町に来たことあったの?」 

憂「う~ん、あんまり無かったなあ」 

憂「だから今日、少し見て回ろうかな~なんて思ってたんだ」 

純「じゃあ、私が案内する!」ビシッ 

憂「え、いいの?」 

梓「あ、じゃあ私もついていこうかな……」 

純「梓も?」 

梓「うん」 

梓「あっちはあっちで盛り上がってるみたいだし……」 

律「右大臣!」ババーン 

唯「りっちゃんずるーい!」 

唯「じゃあ私左大臣!」ババーン 

紬「か、かっこいい~……」ウットリ 

澪「なにやってんだ……」 



479:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:05:53.58 ID:AyzoOKGm0

純「ああ……」 

憂「じゃあ3人でいこう♪」 

梓「うん」 

憂「お姉ちゃん」 

唯「なにー?ういー」 

憂「ちょっと純ちゃんと梓ちゃんと出掛けてくるね?」 

唯「遅くならない内に帰ってくるのよ」キリッ 

憂「はーい」 

純「また食べ歩きしよう!」 

梓「もらい歩きの間違いじゃないの」 

純「細かい事は気にしない!」 



480:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:12:16.48 ID:AyzoOKGm0

―――― 

唯「あ、そう言えばりっちゃん」 

律「なんだ?」 

唯「私のお父さんがねー、りっちゃんのとこのうどん食べてみたいって言ってたよ」 

律「お父さんって……殿様が!?」 

唯「うん」 

澪「唯のお父さんか……そう言えばお城には行っても、会ったことなかったな」 

律「ムギは会ったことあるのか?」 

紬「私も会ったことはないわね」 

唯「じゃあ今度来た時にでもどう?」」 

律「そうだなー、次の定休日にでもいくか」 

紬「次の定休日っていつ?」 

律「えーと、三日後かな」 

紬「三日後……」 



481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:17:51.18 ID:AyzoOKGm0

紬「ごめんなさい……その日は行けないわ……」 

唯「え、ムギちゃん来れないの?」 

紬「うん、お父様とお母様とお茶会に出席しないといけないの……」 

律「そっかー」 

律「じゃあ私と澪で行くか」 

唯「あずにゃんはどうかな?」 

律「あー、帰ってきたら聞いてみよう」 

澪「殿様に……また会う……」 

律「また緊張してんのかよ……」 

唯「澪ちゃん大丈夫だよ!」 

唯「私のお父さんなんだから!」 

澪「うん……」 



482:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:24:09.58 ID:AyzoOKGm0

律「でもどこで調理すればいいんだ?」 

唯「あ、それならうちの台所使えるとおもうよ~」 

律「そうか、じゃあ材料だけ持ってけばいいな」 

唯「うちのお父さんは凄い食通なんだ~」 

唯「色んな国の食材を取り寄せて、料理人に色んな料理を作らせてるんだよ」 

律「へえ~」 

唯「だから台所もすっごい大きいんだよ~」 

律「すごい大きい台所か……腕がなるな!」 

唯「私の分も作ってね!」 

律「はいはい」 



483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:30:15.45 ID:AyzoOKGm0

――町 

純「でさー」 

憂「あはは、何それー」 

ドン! 

梓「あいた!?」 

野武士「いてえ!」 

梓「あ、ごめんなさい!」 

野武士「ああん!?ごめんで済むと思ってるのかあ!」 

純「そっちがぶつかって来たんでしょ!」 

憂「じゅ、純ちゃん……!」 

野武士「なんだとお!?」 

野武士「切り捨てる!」シャキーン 

梓「ひいっ!?」 



484:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:35:56.78 ID:AyzoOKGm0

純「梓!」 

憂「待って!」 

野武士「ああん!?」 

憂「……」スッ 

純「短剣……」 

野武士「へっ!そんな短剣でやり合おうってか!?」 

野武士「上等じゃねえか……って、ん?」 

憂「……」 

野武士「短剣に刻印が……」 

野武士「あれは……平沢家の家紋!?」 



485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:41:13.44 ID:AyzoOKGm0

野武士(や、やばい!) 

野武士「あはは……いやー、俺もちゃんと前見てなかったかなー……なんて」 

憂「……どこか行ってください」 

野武士「し、失礼しましたー!」ピュー 

梓「あはは……あはははは……」ガクガク 

憂「大丈夫?梓ちゃん」 

梓「うん……」 

梓「怖かったよ……」ジワッ 

憂「もう大丈夫だよ」ナデナデ 

梓「うん……ありがとう……」グスッ 

純(う~ん、やっぱり凄い人だった) 

憂「もう帰ろっか?」 

梓「うん……」 



486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:43:06.98 ID:kaGsFHBQ0
DQN=野武士か 



487:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:46:55.34 ID:AyzoOKGm0

――うどん屋 

律「ええ!?」 

澪「切り捨てられそうになった!?」 

梓「はい……」 

純「でも憂が助けてくれました!」 

唯「すごいよ憂!」 

紬「でも無事でよかったわ……」ホッ 

梓「ほんとに怖かったんですよ……」 

澪「でも流石憂ちゃんだな」 

澪「そういう時でも冷静に行動できるんだから」 

律「澪はその場で腰抜かしそうだけどな」 



488:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 06:47:36.43 ID:AyzoOKGm0

澪「そんな状況だったら誰だってそうだろ!」 

律「あははー、そうだなー」 

澪「私だって……いざって時はだな……」モンモン 

澪「し、しっかり落ち着いてだな……」モンモン 

澪「そう、冷静に行動するもん!」バッ 

律「そういば梓ー」 

梓「なんですか?」 

澪(聞いてなかった……)シュン 

律「三日後に唯のお城に行くんだけど梓もくるか?」 

憂「律さん達うちにいらっしゃるんですか?」 



490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:00:24.22 ID:AyzoOKGm0

唯「うん!お父さんにうどん食べさせてくれるんだよ!」 

憂「へ~」 

憂「前から食べてみたいっていってたもんね」 

梓「三日後ですか……ちょっと都合悪いですね」 

唯「え~……」 

律「そっかー」 

律「じゃあ、やっぱり私と澪だけだなー」 

澪「うん」 

律「唯、そういうことだ」 

唯「わかりました!」 

紬「今度都合いい時、私も行きたいわ」 

唯「うん!」 

純(あれ、私誘われてないや) 



491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:05:20.78 ID:AyzoOKGm0

――3日後 

律「ついたー」 

澪「こっちの町も賑やかだな」 

律「人はこっちの方が多いかもなー」スタスタ 

律「いくぞー」 

澪「ちょっ……勝手に入っていいのか?」 

律「う~ん、でも出迎えもないみたいだし」 

澪「でもお城に勝手に入るのはちょっと……」 

律「じゃあ、誰かに声かけてみるか」 

澪「うん」 



493:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:11:34.99 ID:AyzoOKGm0

律「あ、丁度誰かいる」 

律「……」 

澪「……」 

律「声かけろよ」 

澪「り、律が声かけてよ……」モジモジ 

律「仕方ないなあ」 

律「すみませーん」 

家来「む、何奴」 

律「あのー、私達唯の友達なんですけど」 

家来「おお、話は聞いていますぞ」 

家来「案内しましょう」 

律「ありがとうございます」 



494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:18:06.01 ID:AyzoOKGm0

――城内 

唯「いらっしゃい!」 

律「おい、唯」 

律「出迎えにでも来てくれればよかったのに」 

澪「入りずらかったんだぞ」 

唯「ごめ~ん」 

憂「こんにちは」 

澪「こんにちは、憂ちゃん」 

唯「ささ、そんなことより」 

唯「殿がお待ちかねですぞ」 



495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:55:52.52 ID:AyzoOKGm0

律「あー、はいはい」 

澪「はは、殿様なんてもう慣れっこさ」ガクガク 

律「足が波打ってるぞ」 

澪「まるで骨を抜かれたようだよ」ガクガク 

律「別に緊張することもないだろー」 

唯「私と話す時みたいにしてれば大丈夫だよ~」 

律「いや、それはまずいだろ」 

唯「まあまあこちらへ」 



496:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:56:36.90 ID:AyzoOKGm0

――殿の間 

唯「連れて来たよー」 

唯父「おお、そうか」 

律「こんにちはー」 

澪「こ、こんにちは……」 

唯「こっちがりっちゃんで、こっちが澪ちゃんだよー」 

唯父「初めまして、唯の父親です」 

律「は、初めまして!」 

律(唯のお父さんってこんなに若い人だったのか……) 

澪「……」ドキドキ 



497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:57:20.49 ID:AyzoOKGm0

唯父「いや~、唯がいつもお世話になってるようで」 

律「いえ、こちらこそ!」 

唯父「以前唯を助けてくれたお礼を言ってなかったね」 

唯父「本当にありがとう」ペコッ 

澪(殿様に頭下げられた……) 

律「いや、私達も唯に色々と助けてもらいました」 

律「こちらこそありがとうございます」 

唯「そうだよ~、私だって人助けしてるんだよ~」 

唯父「そうなのかい?」 

澪「はい……!」 

澪「私も……唯には色々と教えてもらったって言うか……」モジモジ 

唯父「唯も人に感謝されるぐらい成長したんだね」 

唯「えへへ~」 



498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:58:03.32 ID:AyzoOKGm0

唯父「ああ、そうそう」 

律「はい?」 

唯父「今日はすごく美味しいうどんが食べれるって聞いたんだけど……」 

律「あ、はい!」 

律「今日はそのために来ました!」 

唯父「わざわざすまないね」 

唯父「調理はうちの台所を使っていいよ」 

律「はい!」 



499:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:58:50.51 ID:AyzoOKGm0

―――― 

律「できました!」 

澪(台所広かったなあ) 

唯父「おお、随分はやかったね」 

唯「りっちゃん!私のは!?」 

律「ちゃんと作ったよ」 

澪「どうぞ」 

唯父「ありがとう」 

唯父「いただきます」 

唯父「……」ズルズル 

律「……」ドキドキ 

澪「……」ドキドキ 

唯「♪」ズルズル 

唯父「おお!」 

唯父「これはうまい!」 



500:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 07:59:32.84 ID:AyzoOKGm0

律「本当ですか!?」 

唯父「うん、今まで食べたうどんの中で一番おいしいよ」 

律「ありがとうございます!」 

唯父「うん、それでね」 

唯父「ちょっと君たちに話があるんだ」 

澪「え?話?」 

唯父「今は琴吹氏の城下町でうどん屋をやってるんだよね?」 

律「そうです」 

唯父「前に唯から、大きい家を建てて店もっと大きくするのが夢だって聞いたんだけど」 

律「え、あ、はい!」 

澪「!」 

律「まあ、もっとお金が溜まったらの話ですけど」 

唯父「じゃあその夢を私が叶えてあげるってのはどうかな?」 

澪「え!?」 



503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 09:32:30.12 ID:AyzoOKGm0

律「ど、どういうことですか?」 

唯父「大きい家と大きいお店を作ってあげるってことだよ」 

律「ほんとですか!?」 

唯父「唯を助けてくれたお礼だよ」 

唯父「琴吹氏の領地に勝手に建てることはできないから、こっちの町だけどね」 

澪「こっちの町ってことは……引っ越さないといけないってことですよね?」

唯父「そうなるね」 

律「う~ん」 

澪「律、それは……」 

律「少し考えてもいいですか?」 

唯父「急に言われても困るだろうしね」 

唯父「ゆっくり考えるといいよ」 

律「はい!」 



504:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 09:41:07.95 ID:AyzoOKGm0

――唯の部屋 

唯「ねえ、見て見て!」 

律「これは……三味線の撥?」 

唯「そうだよ!」 

律「なんでこんなに沢山あるんだ?」 

唯「可愛いから集めてるんだ!」フンスッ 

律「可愛いか……?」 

澪「なあ、律」 

律「ん?」 

澪「さっきの話だけど……」 

律「ああ」 

澪「律はどうしようと思ってるんだ?」 

律「私は……お願いしようと思ってる」 

澪「……」 



505:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 10:16:34.95 ID:AyzoOKGm0

律「だってこんな機会もう2度とないかもしれないんだぞ?」 

律「こっちの町の方が大きいし、店も大きくすればもっと人があつまる」 

律「いいことじゃないのか?」 

澪「そうだけど……」 

澪「でも引っ越すことになるんだよ?」 

律「もっと大きい家に住めるんだからいいじゃないか」 

唯(二人とも真剣に話してる……) 

澪「……律はそれでいいの?」 

律「どういうこと?」 

澪「……いいよ」 

律「?」 



508:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 10:58:14.71 ID:AyzoOKGm0

律「とにかく、今回の話は受け入れようと思ってる」 

律「唯のお父さんの好意も無駄にできないしな」 

律「いいか?」 

澪「……律がそういうなら」 

律「そうと決まれば、早速唯のお父さんに伝えておこう」 

律「唯、帰る時にでももう一度お父さんに会えるか?」 

唯「うん、大丈夫だよ」 

律「よし」 



510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 10:58:55.40 ID:AyzoOKGm0

――殿の間 

唯父「じゃあ、そういうことでいいんだね?」 

律「はい!お願いします!」 

唯父「じゃあ大急ぎで新しい家とお店を作らせよう」 

唯父「完成次第、引っ越しの業者をそちらにむかわせる」 

唯父「詳しい日程とかは後で手紙を送るよ」 

律「ありがとうございます!」 

澪「……」 

澪(律……) 



511:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 10:59:52.21 ID:AyzoOKGm0

――翌日 

紬「ええ!?」 

梓「じゃあ引っ越すことになったんですか!?」 

律「ああ」 

紬「いつなの?」 

律「家と店が完成してからだからまだ未定かな」 

梓「そうですか……」 

紬「この家はどうなるの?」 

律「空き家になると思う」 

律「買い手もいないだろうし」 



512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:01:43.30 ID:AyzoOKGm0

梓「そういえば澪先輩はどうしたんですか?」 

律「澪ならどっかにでかけたよ」 

梓「どっかって……」 

律「澪、最近変なんだよなー」 

紬「変?」 

律「なんか元気ないっていうか」 

梓「どうしたんでしょう?」 

紬「心配ね」 



513:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:07:48.50 ID:AyzoOKGm0

――後日 

律「これはこうしてっと」 

飛脚「ごめんよー」 

律「あ、はい」 

飛脚「手紙きてるよー」 

律「あー」 

律「みおー」 

澪「なに?」 

律「ちょと今手が離せないから手紙受け取ってー」 

澪「ああ、うん」 

飛脚「はいよ」 

澪「ありがとうございます」 



514:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:12:26.27 ID:AyzoOKGm0

律「誰からだー?」 

澪「えーと……」ガサガサ 

澪「!」 

澪「……」 

律「みおー?」 

澪「……唯からだよ」 

澪「家……できたって」 

律「ほんとか!?」 

澪「……」 



515:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:18:49.54 ID:AyzoOKGm0

――引っ越し当日 

律「あ、それこっちでーす」 

業者「この棚はどうします?」 

律「あー、それは処分しちゃって下さい」 

業者「わかりました」 

澪「捨てちゃうの?」 

律「もうボロイからなー」 

律「この際家具とか全部買いかえちゃおうか?」 

澪「……」 

律「……」 

律「なあ、澪」 

律「最近どうしたんだ?」 

澪「……なんでもないよ」 



516:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:24:14.36 ID:AyzoOKGm0

律「なんでもないっていっても、なんか元気が……」 

澪「なんでもないよ!」 

律「!?」ビクッ 

澪「……ばか律」 

澪「……」スタスタ 

律「……」 

律「なんだよ……」 

業者「終わったんで運搬開始しまーす」 

律「あ、はーい」 



517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:29:38.15 ID:AyzoOKGm0

――平沢城城下町 入口 

唯「りっちゃ~ん!澪ちゃ~ん!」 

澪「あ、唯」 

律「おー、出迎えに来てくれたのか」 

唯「さあさあ、ここからは私が案内するよ!」 

律「ちゃんと案内できるのか~?」 

唯「できるもん!」 

律「はは、悪い悪い」 

唯「こっちだよ!」 



518:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:35:03.19 ID:AyzoOKGm0
―――― 

律「おお!すごい!」 

澪「大きい……」 

唯「すごいでしょ!」 

律「これが私達の新しい家か……!」 

澪「……」 

律「隣の建物が店か?」 

唯「そうだよ~」 

律「早く中をみよう!」タタッ 

唯「あ、まって~」 

澪「……」 

唯「澪ちゃんどうしたの」 

澪「あ、え?」 

唯「早く行こう?」 

澪「うん……」 



519:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:40:37.26 ID:AyzoOKGm0

―――― 

律「うっひょー!」 

澪(広い……) 

律「中もすごいなー」 

唯「えっへん!」 

律「なんで唯が威張ってんだよ」 

唯「いいの!」 

澪(ここが新しい家……) 

澪「……」 

唯「新しいお店も2人だけでやるの?」 

律「いや、新しい人も雇おうと思ってるんだ」 

唯「新しい人?」 



521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:45:59.97 ID:AyzoOKGm0

律「ああ、店が大きくなったら二人だけじゃやっていけないだろうからな」 

唯「そっかー」 

澪(新しい人雇うんだ……) 

澪(なんか勝手に事が進んでる……) 

澪「……」 

唯「お店はいつ開店するの?」 

律「一週間後の予定だ」 

律「その時はみんなを招待するよ!」 

唯「やったー!」 

律「あー、一週間後が待ち遠しいな!」 

澪「……」 



522:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 11:53:02.95 ID:AyzoOKGm0

―――― 

純「ふんふ~ん」テクテク 

純「うどんっ、うどんっ」テクテク 

純「あれ?うどん屋の前に人だかりができてる」 

純「なんだろ?」 

男1「おい、どうなってんだ」 

男2「聞いてねえぞ!」 

純「すみませーん」 

男3「おお、純ちゃん」 

純「どうしたんですか?」 

男3「この張り紙を見てみなよ」 

純「どれどれ……」 

純「平沢城城下町に移転!?」 

純「どうして急に……」 



523:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:02:33.51 ID:AyzoOKGm0

――開店当日 

梓「初日からお客さん沢山ですね」 

律「まあな!」 

紬「すご~い!」 

唯「大繁盛だね!澪ちゃん!」 

澪「う、うん」 

澪「そうだね……」 

澪「……」 

こうして平沢城城下町で律たちの新しいうどん屋が開店した。 

新たに従業員を雇い、店は以前よりもさらに繁盛していた。 

そして開店からしばらく時が経った。 



525:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:08:10.17 ID:AyzoOKGm0

―――― 

和「あら、おいしわね」 

律「だろー?」 

和「うん、すごいわ」 

唯「和ちゃんのもおいしそ~」 

唯「一口交換しない?」 

和「いいわよ」 

唯「はい!私のはきつねうどんだよ!」 

和「じゃあ、一口もらうわね」ヒョイ 

和「……」モグモグ 

唯「……」 

唯「和……ちゃん……」 

和「え?」 



527:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:14:48.45 ID:AyzoOKGm0

唯「和ちゃん!」 

和「な、なによ」 

唯「なんでお揚げ食べちゃうの!?」 

和「一番上にあって取りやすかったからよ」 

唯「お揚げはきつねうどんの命だよ!?」 

唯「お揚げがなかったらただのうどんになっちゃうんだよ!?」 

律「ただのうどんって」 

和「ごめんごめん、じゃあわたしのてんぷらあげるわ」 

唯「そういうことじゃないんだってばあー!」 

澪「あれ?梓は?」 

紬「憂ちゃんと出掛けたみたいよ」 



529:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:21:47.40 ID:AyzoOKGm0

和「そういえば、こっちの生活にはもう慣れたの?」 

律「いやー、慣れたも何も最初からこっちに住んでたような感じでさー」 

澪「……!」 

律「やっぱり新しい家いいなー」 

律「あんなボロイ家に住んでたんて嘘みたいだ」 

澪「!?」 

澪「律!」ガタッ 

律「!?」ビクッ 

紬「み、澪ちゃん?」 

律「ど、どうした?」 

澪「あ……ご、ごめん」 



530:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:27:09.07 ID:AyzoOKGm0

唯「びっくりした……」ドキドキ 

和「どうしたの?」 

澪「な、なんでもないよ」タタッ 

律「あ、澪!」 

唯「いっちゃった」 

紬「……」 



531:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:33:51.76 ID:AyzoOKGm0

―――― 

澪「はあ……」 

澪「……」 

紬「澪ちゃん」 

澪「ムギ……」 

紬「どうしたの?」 

澪「うん……」 

紬「りっちゃんと何かあったの?」 

澪「……」 

澪「実は……」 

澪はこれまでのことを紬に話した 



532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:39:45.32 ID:AyzoOKGm0

紬「そうだったの……」 

澪「わがままなのは自分でも分かってるんだ……」 

紬「澪ちゃん……」 

澪「私は……あの家で律とうどん屋をやっていきたかった……」 

紬「……」 

澪「なにか……大切なものを置いてきてしまった気がするんだ……」 

紬「大切なもの……」 

澪「ごめんな、変な話してさ」 

紬「ううん、そんなことない」 

紬「話してくれてありがとう」 

澪「うん……」 

澪「でも……なんかもう律と顔合わせづらいよ……」 

澪「今は……ちょっと一人でいたいかな……」 

紬「うん、わかったわ」 



534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:45:21.92 ID:AyzoOKGm0

―――― 

律「なあ、ムギ」 

紬「なあに?」 

律「ちょっと相談があるんだけど……」 

紬「相談?」 

律「うん、澪のことなんだけど……」 

紬「!」 

律「なんか最近澪とうまくいってなくて……」 

律「さっきのも見ただろ?」 

紬「……」 

紬「りっちゃんはどうしてだと思うの?」 



535:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:53:39.36 ID:AyzoOKGm0

律「それが知りたいんだよ……」 

紬(りっちゃん……) 

律「どうしたらいいんだ……」 

紬「りっちゃん、私思うの」 

律「え?」 

紬「澪ちゃんは、りっちゃんに気付いて欲しいんだと思う」 

律「気付くって……何を?」 

紬「それはりっちゃん自信が考えなくちゃだめよ」 

律「私自身で……」 

紬「そうよ、何か大切な事を忘れてない?」 

律「大切な事……」 

紬「うん、私から話すことはこれ以上ないわ」 

律「うん……相談にのってくれてありがとう」 

律「でもなんでムギはそう思うんだ?」 

紬「ふふっ、秘密♪」 



536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 12:58:41.00 ID:AyzoOKGm0

――夜 

律「みおー?」 

律「……」シーン 

律「みお?」 

律「……」 

律「いない……」 

律「……なんだよ」 

律「……」 

律「いーや、もう寝よ」 

律「そのうち帰ってくるだろ」 



537:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 13:05:08.85 ID:AyzoOKGm0

――朝 

律「まだ帰ってきてない……」 

律「……」 

律「唯の時と同じだ……」 

律「やっぱり何かあったんじゃ……」 

律「……」 

律「捜しにいこう」 



538:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 13:15:57.41 ID:AyzoOKGm0

――平沢城 

律「あの、すみません」 

家来「何奴」 

律「あ、うどん屋の者なんですが……」 

家来「おお、存じ上げておりますぞ」 

家来「どうされた?」 

律「唯は居ますか?」 

家来「城内におられます」 

家来「どうぞお入りください」 

律「ありがとうございます」 



539:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 13:21:24.91 ID:AyzoOKGm0

――城内 

律「唯!」 

唯「あ、りっちゃん!」 

唯「どうしたの?」 

律「澪ここに来てないか?」 

唯「澪ちゃん?」 

唯「きてないよ~」 

律「そうか……」 

律(ここだと思ったんだけどな……) 

唯「どうしたの~?」 

律「いや、なんでもないよ」 

唯「?」 

律「ごめん、ありがとな」 



540:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 13:29:20.89 ID:AyzoOKGm0

―――― 

律「どこにいるんだ……」 

律「……」 

律「考えられるのは……梓の家……琴吹城……」 

律「!」 

律「もしかして……!」 

律「絶対あそこだ!」 



541:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 13:38:05.76 ID:AyzoOKGm0

―――― 

澪「……」 

澪(飛び出してきちゃった……) 

ガラガラッ 

澪「!?」 

律「はあ……はあ……」 

澪(律……!) 

律「澪……」 

律「やっぱりここにいたのか」スタスタ 

澪「……何しにきたんだよ」 

律「何しにきたって……急にいなくなったりするから……」 

律「心配したんだぞ……?」 



543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 13:45:24.49 ID:AyzoOKGm0

澪「……」 

律「なあ、み……」 

澪「律は……」ボソッ 

律「え?」 

澪「律は……今の生活をどう思ってるの?」 

律「どうって……充実してるとは思ってるよ」 

律「店だって繁盛してるし」 

澪「……私はあんまり楽しくないよ」 

律「え?」 



544:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 13:52:49.74 ID:AyzoOKGm0

澪「うどん屋で成功するっていう律の夢についていくって決めてたけど……」 

澪「でもなんか違うよ……こんなの」 

律「……」 

澪「新しい人を雇ったりしなくても……」 

澪「律と2人だけでやっていければよかった……」ジワッ 

律「澪……」 

澪「私、律が家具を処分したり家を簡単に手放そうとした時……寂しかった」ポロポロ 

澪「隙間風が多くても井戸が遠くても、この家が好きだったから……」ポロポロ 

澪「辛い時も楽しい時も居たこの家が好きだったから……」ポロポロ 

律「……」 

律(そういうことだったのか……) 



546:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 13:58:18.47 ID:AyzoOKGm0

澪「私わがままだね……」グスッ 

律「澪……私……」 

澪「ごめんね……」 

律「……私こそ……ごめん」 

澪「律……」 

律「今後のこと、もう一度話し合おう」 

律「2人だけで……」 

澪「……」 

澪「……うん!」グスッ 




第三篇 完 



547:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 14:03:37.73 ID:AyzoOKGm0

~結び~ 

――後日 平沢城 

家来「お手紙が届いております」 

唯父「ああ、ありがとう」 

唯父「誰かな?」ガサガサ 

唯父「お、あの子たちからか」 

唯父「えーと……」 

唯父「え!?」 

唯父「……」 

唯父「ふむ……」 

唯父「まあ、あの子たちがそう決めたのなら仕方ないか」 



548:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 14:07:59.74 ID:AyzoOKGm0

―――― 

純「ねえ、梓ー」 

梓「何?」 

純「うどん屋だったとこの周辺、なんか静かになったと思わない?」 

梓「そうだね」 

梓「なんか……寂しくなったかな」 

純「うん、いつも賑わってたからね」 

梓「うん」 

純「はあー」 

純「日々の楽しみが減っちゃたなあ」 

梓「そんな大げさな」 

純「大げさじゃないもん」 

梓「ふーん」 



549:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 14:10:46.91 ID:AyzoOKGm0

―――― 

紬「りっちゃん」 

律「お、ムギ」 

紬「戻ることにしたのね?」 

律「うん、なんか私……一人で急ぎ過ぎてたみたいでさ」 

律「ムギの言ってた通り、大切な事を忘れていたよ」 

律「ありがとう、ムギ」 

紬「ううん、これはりっちゃんが自分でやったことよ」 

紬「私はなにもしてないわ」 



550:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 14:16:52.25 ID:AyzoOKGm0

律「ムギ……」 

唯「なに話してるの~?」 

紬「あら、唯ちゃん」 

紬「あのね」 

律「待って、ムギ」 

紬「え?」 

律「私が話すよ」 

唯「なに~?」 

律「あのな、実は――」 


その後、律と澪は2人だけでうどん屋をやり直し、みんな幸せに暮らしましたとさ 

めでたしめでたし 



551:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 14:19:20.03 ID:E6VOoPJn0
スポンサーいるんだからフランチャイズにすれば儲かるのに 
もったいない 

乙 



553:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 14:21:32.61 ID:AyzoOKGm0

これで終わりです 

第三篇は急いで必要な部分を復元したのですごい駆け足で荒削りになってしまいました…… 

何度もストップして申し訳なかったです 

オリジナルのスレの最後で調子乗って続き書くって言って、誰も気にしてないだろうし 
憶えてもいないだろうと思いつつも勝手に気にしていたので、完全に蛇足だけどいつか 
やろうと思っていました。 


それではありがとうございました 



556:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 14:30:35.24 ID:fBEmqiXQO
非常に良かった 
最後がちょっとあっさりし過ぎかな、とも思ったが 
三日間お疲れ様でした 

ホントに乙!面白かったよ! 



557:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 15:19:48.10 ID:sBxt6xjiO
乙! 
面白かった 
城下街うどんタイムだな 

後から続きを書いたわけだから仕方ないけど、ライブは最後に持ってくほうがいいかも 



574:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/06(水) 20:58:12.12 ID:BWuPg/jdO
憂「これがお姉ちゃんのダシで作ったうどん・・・///」 
みたいのがあることをちょっと期待してた 

面白かったよ 


唯「昔ばなし!」